プロパンガスで良かったのかな
家がほとんどできている今でも、これで本当に良かったのかな、と思っていることがあります。
それは、給湯と暖房に、どの熱源を使うのがベストだったんだろうか、ということです。
ちょっと前まで流行っていたのがオール電化住宅。
太陽光発電をつけて、コンロも給湯も全部電気で賄ってしまう方法です。
家では必ず電気を使うし、複数のエネルギーを使おうとするとそれぞれに基本使用料がかかってくるので、ひとつに絞るというのは賢いやり方だと思います。
ただ、太陽光発電についてはちょっと眉唾に思えてしまったので、早々にオール電化という選択肢はなくなりました。
その原因は、家探しで最初に見に行った一条工務店にあります。
ものすごく熱心に大量の太陽光発電を載せることを勧めてくるので、これはよっぽど(メーカーが)儲かるのに違いない、と思ってしまいました。
そもそも国の制度によって買取価格が保証されているだけで、再生エネルギーだから本当にエコロジーなのかどうかも半信半疑です。
個人的には、たとえば200万円なりを払って太陽光発電をつけたとしても、結局は電気代の前払いをしているだけなんじゃないかな、という気がしています。
そもそもキッチンのコンロをIHではなく、ガスにした段階でオール電化という選択肢はなかったんです。
そうなると電気とガスの組み合わせになることが決定しているのですが、わが家のある北海道の場合は、もう一つの選択肢がありました。
それは、給湯と暖房に灯油を使うという方法です。
灯油は値段が安く、価格も比較的安定しており、寒い時期にたくさん暖房を使う北国では、一般的なエネルギー源です。
特にわが家は都市ガスが来ていない地域で、割高なプロパンガスを使わざるを得なかったので、灯油の安さは魅力的でした。
ですが、それにしても別に灯油の配送料がかかってくるので、トータルで安くなるかどうかは難しいところ。
聞くとプロパンガスでもエコジョーズという、排熱を再利用するタイプの給湯器だとガスの消費量が少なく、プロパンガスでもそれほど高くならないとのこと。
さらにわが家の場合は工務店がガス屋さんとがっちりタッグを組んでおり、決まったガス屋さんで契約を結ぶ代わりにエコジョーズを含めた暖房機器が格安で設置されることになっていました。
前回紹介したように、わが家の暖房はセントラル・ヒーティングです。
なので、各部屋にラジエータが設置されたり、それをつなぐパイプが入ったりと工事費がかかるし、そもそもエコジョーズ本体も、通常の給湯器に比べて高価でした。
ところが、エコジョーズだけで定価50万円にもかかわらず、暖房システムを全部含めた全体で60万円くらいで設置されるので、イニシャルコストはかなり低減されます。
その代わりにガス屋さんには毎月のガス代が支払われるので、WIN-WINということなんですね。
結果電気とプロパンガスの組み合わせになったんですが、携帯会社みたいな料金システムなので、本当にわたしたちにとってお得かどうかはちょっと判断しにくいところです。
これが本当に正解だったのかどうか、今でも分からないまま。
ただ、プロパンガスの容器が、よく見るようなガスボンベではなく、真っ白なバルクのボンベだったのはちょっと良かったところ。
見た目もカッコいいし、ガスのタンク車が来てホースで繋いで供給するので、ボンベを交換する今までのやり方に比べて労力が少ないし、容量も多いので配送料も抑えられるのだとか。
どちらにしても、これから住んでいく上であまり光熱費がかからないといいなあ、と祈ることしかできません。
高気密高断熱で、どのくらい光熱費を節約できたのか、これからのブログで紹介していきたいと思っています。